「移動しやすさ」という意味の英単語で、ハードウェアの分野では「機器の持ち運びのし易さ」を、ソフトウェアの分野では「異なる環境への移植のし易さ」を意味する。ハードウェアの分野で用いられる場合には単純な意味で、ノートパソコンやPDAが持ち運ぶのにどれだけ便利かを示している。具体的には、大きさや重量、強度、バッテリーの持続時間などによって判断される。ソフトウェアの分野で用いられる場合はこれとまったく違った意味になり、あるプログラムを他のOSやコンピュータの上で動かそうと思ったときに、どのくらい簡単にプログラムを改造できるかを示している。一般にプログラムは、CPUやOSといったプラットフォームにある程度依存するように作られている。そのため、例えばWindows上で動いていたプログラムをMac OS上にコピーしても、そのままでは全く動作しない。この「プラットフォームに依存している部分」を書き換えて、違った環境でもプログラムが同じ動作をするように改造することを「移植」といい、この移植がどの程度簡単にできるかを示す言葉が、ソフトウェア分野における「ポータビリティ」である。ポータビリティの高いプログラムは僅かな改造でも違ったプラットフォーム上で動作するようにでき、低いプログラムは複雑な改造を施さなければ違ったプラットフォームに対応できない。