家庭などでADSLや光ファイバーなど高速な回線でインターネットに接続する際に使うルータ。WAN側のポートとしてEthernetポートを持ち、LAN側はEthernetやシリアルポートなどを備える。自らはメディア変換の機能を持たないことが多く、その場合は必ずADSLモデムや光終端装置などと一緒に使う。ADSLの普及が本格化しているため、ADSLモデムを内蔵した製品なども登場している。ダイヤルアップルータなどと同様に、LAN側のパソコンから利用できるDHCPサーバ機能やNAT機能(プライベートアドレス・グローバルアドレス相互の変換機能)を備えているものが多い。ブロードバンドルータの大きな特徴として、クライアントマシンに代わってPPPoE/PPPoAによる認証を行なう機能がある。ADSLでよく使われるPPPoE/PPPoAプロトコルは、ルータ機能を持たないADSLモデム(ブリッジモデム)では処理できないため、通常はパソコン側にPPPoE/PPPoA用の接続ソフトを用意する必要がある。しかし、ブロードバンドのPPPoE/PPPoA機能を使用すれば、この手間が省ける。また、ブリッジモデムのLAN側ポートは1つしかないが、ダイヤルアップルータ同様、ブロードバンドルータを介することで、複数のパソコンでADSL回線を共有できる。ブロードバンドルータは、NAT機能の性能によって、WAN側との接続の最大速度が制限される。この最大速度のことを「スループット」と呼ぶが、スループットがWAN側回線の速度より低い場合、実効速度低下の原因となってしまう。このため、特に光サービスや8MbpsタイプのADSL(G.992.1)でブロードバンドルータを使用する際は、ルータのスループットに注意して機種を選ぶ必要がある。ブロードバンド回線のキャリアによっては、レンタルするADSLモデムにブロードバンドルータ機能が付属しているほか、市販のADSLモデムにも同様の機能が備わっているものが多い。